堺市文化館
美術館規模 中
専用駐車場 有料駐車場有
アクセス方法
JR堺市駅より徒歩
お勧めアクセス法
堺市駅から陸橋で直接つながっているので、JRで行くのが一番便利で安上がりです。
コメント
展覧会レポート
「アール・ヌーヴォーの華 夢みるミュシャ」 (2005.12/6)
堺市文化館のアルフォンス・ミュシャ館は日本でも珍しいミュシャ作品の常設美術館である。この館では所蔵作品から定期的に展示を行っており、今回の展覧会もその一環である。私がこの館を訪れるのは2回目だが(なぜか休館日に当たることが多く、久しぶりの来訪になった)、「四季」などの定番作品か晩年の油絵までが展示されており、ミュシャの世界にどっぷりと浸かれる。
今回印象に残ったのは、晩年の大作「ハーモニー」か。ミュシャの評価はパリ時代のポスターの方が高いが、私としては彼の晩年の油絵を捨てがたいと思っている。神秘的雰囲気とミュシャのデッサンの美しさが相まって、なんとも言えない幻想の世界が展開するのが快感である。あまりの甘美さに、麻薬のような恐さも感じなくもないが。
「ミュシャの世界展」 (2005.3/22)
堺市のミュシャ館は、寄贈されたミュシャコレクションを集めた日本でも珍しい美術館である。本展はミュシャ館の収蔵品からパリ時代のポスターと、チェコに帰国してからの作品を集めた展示である。
アルフォンス・ミュシャは、「ミュシャスタイル」とも言われるその独特のポスターでアール・ヌーヴォーを代表する一人として世界的に有名であり、今日でも多くのイラストに影響を与えている。本美術館は小規模な美術館であり、展示数もそれほど多くはないのであるが、ミュシャの作品の特徴が端的に表れている作品が展示されているので、ミュシャスタイルを堪能するには十分である。いかにもアール・ヌーヴォーらしく装飾過剰気味な彼の作品は、好みの分かれるところであろうが、単なるポスター作家を超えた芸術作品であることは否定できないところであろう。個人的にはパリ時代のポスターも良いが、晩年の幻想的な絵画にかなり惹かれるところである。
戻る