展覧会遠征 神戸オペラ編3
この週末からMETライブビューイングの2018年度が開催となった。開幕第1作は「アイーダ」であるが、この作品についてはつい先週に「予習」をしたところであるが、それとの比較なども興味あるところ。
神戸国際松竹での上映は12時からなので昼前に三ノ宮に到着。上映までに昼食を摂ろうと思ったがこれという店がない。結局は某パスタ店に入店してボロネーゼを食べたのだが、麺を茹でた湯が皿の底に溜まっているところにパスタソースの量が少ないから麺がほとんど味がしない。ここはそれなりに有名なパスタ店だったはずだが、以前より味が落ちたのか、それとも元々この程度なのか。とりあえず今回の昼食は失敗。
失敗昼食を終えると映画館へと移動。劇場に到着した時には結構多くの観客が待ち構えている。かなり大入りである。まあアイーダという演目も良いのか。何と言っても定番中の定番だから。
METライブビューイング ヴェルディ「アイーダ」
指揮:ニコラ・ルイゾッティ
演出:ソニヤ・フリゼル
出演:アンナ・ネトレプコ、アニータ・ラチヴェリシュヴィリ、アレクサンドルス・アントネンコ、クイン・ケルシー、 ディミトリ・ベロセルスキー、ライアン・スピード・グリーン
さすがにMETだけあって、豪華絢爛なセットに大人数のエキストラを起用しての一大音楽絵巻となっている。凱旋行進のシーンなどはまさに見応えタップリの超豪華シーンとなっていた。
アイーダを演じたアンナ・ネトレプコはさすがの一言。さらにこれに対抗するアニータ・ラチヴェリシュヴィリが迫力満点の堂々たる歌唱を繰り広げる。この二人がラダメスのアレクサンドルス・アントネンコを挟む形の三角関係で実にドラマを盛り上げていた。
ライブビューイングを終えると岩屋に移動する。県立美術館で開催中のサヴィニャック展を見学するのが目的。
「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」兵庫県立美術館で12/24まで
サヴィニャックはモンサヴォン石鹸などの商業ポスターのデザインで有名なポスター作家である。元々はカッサンドルに師事したらしいが、やがて彼とは全く異なる独特の画風のポスターを製作することになる。
商業ポスターは分かりやすくてインパクトがあり、それでいて不快感を与えないものであるという必要がある。サヴィニャックは特に「分かりやすい」ということに関してのこだわりがあり、カッサンドルの作品などでも彼によるとまだ複雑すぎるものだったらしい。
実際にサヴィニャックのポスターは一見しただけでメッセージが分かる非常に簡潔なものである。しかもその画風のためにどことなく柔らかく不快感を与えることがない。コンソメのポスターなどは半身の牛が自らがスープになっているコンソメの匂いをかいでいるという一つ間違うとエグいものになりかねないシチュエーションにもかかわらず、彼の作品は非常にユーモラスかつほんわかしており、残酷さの類いは微塵も感じられない。
彼の活躍舞台としてはパリが多かったのだが、確かに彼の作品はまさにパリのエスプリと表現するに相応しい内容。そういう雰囲気も日本人には特に魅力的に映る。
展覧会の見学を終えると夕食を摂ることにする。立ち寄ったのは「洋食SAEKI」。「ヒレビーフカツ(1380円)」を注文。
レアの肉がかなり柔らかい。オージーらしいが、調理の仕方で肉の旨味の少なさを巧みに補っているようだ。またオージーは赤身で堅くなりやすいからレアなのだろう。なかなかに良く考えてある。CPを考えるとこれは良いメニュー。ただ相変わらずここのサラダのやや塩っぱいドレッシングだけは私の好みに合わない。
これで今日の予定は終了。このまま帰っても良いのだが、実は明日の仕事は早朝から大阪。そこでこのまま大阪に前泊することに決めている。今回の宿泊ホテルはくれたけイン堺筋本町。くれたけインは東海地域を中心としたホテルチェーンで、私も静岡訪問時には利用したことがあるが、どうやら最近全国展開を始めたらしい。このホテルもこの春に建ったばかり。いつものように新今宮で宿泊しても良いのだが、今日は明日の仕事に備えて出張スタイルで来ているので、新今宮地域のドレスコードに合わないというわけでこのホテルを選んだ次第。
建物はやはり新しい。ウェルカムドリンクサービスがあるのはくれたけインらしい。ただ東海地域のくれたけインには大浴場のあるところも多いのだが、残念ながらここのホテルは大浴場はない。また高層建築にも関わらずエレベーターが一台しかないというのも、くれたけインに多いパターンのコスト削減。だからここの朝は要注意。エレベーターでやたらに待たされるということがよくある。またレストランもあまり広くないようなので、明日の朝食も混雑しそうだ。
部屋に入るとシャワーを浴びてからマッタリ。することもないので持参したブルーレイでヒストリアを見て時間をつぶすが、すぐに疲労が出てきてウトウトしてしまう。結局この日は10時頃には就寝。
☆☆☆☆☆
翌朝は6時半に起床したが体にだるさが残っている。しかしまだだるい体にむち打って、レストランで朝食。朝食はシンプルだが和洋両対応でなかなかいける。
朝食を終えるとこの日の仕事へと繰り出すのであった。これからまた一週間しっかりやらないと・・・。
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