展覧会遠征 西宮オペラ編2

 

 今日は西宮にオペラを聴きに行く予定。指揮はバッティストーニだというから、それがかなり楽しみ。

 

 この日は大阪での仕事があったことから、仕事を終えると直ちに西宮に移動する。西宮北口に到着した時にはもう開演時刻40分前ぐらいだったので、慌てて駅の近くのケンタに飛び込んでとりあえずの夕食をかき込むことにする。

 

 ホールにはかなりの観客が押し寄せている。大入り満員という所のようだ。

 


オペラ「アイーダ」

 

指揮:アンドレア・バッティストーニ

演出:ジュリオ・チャバッティ

アイーダ:モニカ・ザネッティン

ラダメス:福井 敬

アムネリス:清水華澄

アモナズロ:上江隼人

ランフィス:妻屋秀和

国王:ジョン ハオ

巫女:針生美智子

伝令:菅野 敦

合唱:二期会合唱団

   ひょうごプロデュースオペラ合唱団

管弦楽:東京フィルハーモーニー交響楽団

 

ヴェルディ作曲 オペラ「アイーダ」

(全4幕/イタリア語上演・日本語字幕付き/新制作)

 

 バッティストーニの指揮はメリハリの効いた実に華麗なもの。以前にライブで聴いた時に、この指揮者の神髄はイタリアオペラにあると感じていたのだが、予想通りであった。またこのバッティストーニの指揮に的確に応えていた東京フィルの演奏も華々しくも引き締まった実に見事なものであった。

 独唱陣については、最初はやや不安定さのようなものも感じられたのだが、尻上がりに良くなっていった。特に第3幕でのアムネリスの嘆きの場面などは清水の迫力ある歌唱が大いに盛り上げた。鬼気迫る感じが良く出ており圧巻の見せ場となっていた。

 演出はオーソドックスで特に奇をてらわないものであったが、このような名作の場合はそれが正解。演出家が下手に自己主張を強めるとろくなことにならない。


 絢爛豪華なギンギラギンのオペラであり、なかなかに堪能させるもの。周囲からも「これは良かった」という声があちこちで上がっていて、なかなかの盛り上がりだった。

 

 たださすがにオペラは時間がかかる。終演時には既に10時。全員一斉に帰宅のために駅に殺到してなかなか大変なことに。私もこの日は家に帰り着いたのはかなり遅い時刻となってしまったのである。

 

 

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