展覧会遠征 神戸オペラ編
昨日北陸から帰ってきてまだヘトヘトなのだが、今日はMETのライブビューイングのために映画館に繰り出すことにした。
早朝に家を出ると三ノ宮へ直行。朝食を摂っていないのでスタバでサンドイッチを放り込んでから劇場へ向かう。国際松竹の中規模の劇場は結構の入りだった。それにしてもこの上映、回が進む度に小さな劇場に移されているような気がする。
METライブビューイング モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」
指揮:デイヴィッド・ロバートソン
演出:フェリム・マクダーモット
出演:ケリー・オハラ、アマンダ・マジェスキー、セレーナ・マルフィ、クリストファー・モルトマン、ベン・ブリス、アダム・プラヘトカ
舞台を1950年代のアメリカのリゾート地に置き換えて、現在のお伽噺としての新演出。大道芸人も共演してのなかなかに賑やかしい舞台となっている。
本作はそもそも「女性差別なのでは」との指摘もある作品だが、女性差別以前に登場人物の感情に無理があることも言われており、その辺りは「お伽噺」とすることでオブラートに包むということが演出意図にもあるとか。ちなみにこの作品は女性差別ではなくて、男の愚かしさを描いているという解釈もあるが、そもそものモーツァルト自体がかなりの遊び人であることを考えると、そんなに深い意図があるとは思えない。
さて本公演であるが、狂言回しの一人であるデスピーナをブロードウェイスターであるK・オハラが演じることで、通常のオペラとは異なる軽妙さを出すことが出来ている。また中心となるキャストの実力も十分。なかなかに楽しいお伽噺を展開することが出来ていた。とは言うものの、大道芸人たちまで出す必要があったかは少々疑問。
面白くはあったが疲労が強い。軽妙な作品だったおかげで眠気は来なかったが、これがもっと重厚な作品だったら寝てしまったかも。
もう今日は無理はとてもできないので、さっさと帰宅するのだった。ところでこれで本年のライブビューイングも後2回か。
戻る