展覧会遠征 神戸編17

 

 今日はMETのライブビューイングのために神戸に出かけた。

 


METライブビューイング モーツァルト「魔笛」

 

指揮:ジェイムズ・レヴァイン

演出:ジュリー・テイモア

出演:ルネ・パーペ、マルクス・ヴェルバ、キャスリン・ルイック、 ゴルダ・シュルツ、チャールズ・カストロノヴォ、クリスチャン・ヴァン・ホーン

 

 演出的には特に奇をてらったものは感じられなかったが、釣り人形を多用していたことと、タミーノの扮装が東洋的であったことが最大の特徴。

 パパゲーノのマルクス・ヴェルバを始めとして、芸達者が揃っていた印象。この辺りはさすがにMETというところか。夜の女王のキャスリン・ルイックの超音波ボイスはかなり印象に残る。


 「魔笛」は以前にプラハ国立歌劇場のライブで見ているが、やはり名作だけあって見応えのあるというのが正直なところ。今回はストーリーは完全把握しているので音楽に専念できたが、さすがにMETのレベルの高さはよく分かった。もっともそうであればあるほど、映画ではなくてライブで聴きたいという叶わぬ望みを持ってしまう。

 

 ところで本作で名指揮を見せたレヴァインであるが、過去の未成年(男子)への性的虐待が暴露されたことで、METとの契約を打ち切られてしまったようである。レヴァインは既に健康問題でかなり一線から退いた状況になっていただけに、これで完全に隠居状態になってしまうのだろうか。つまらぬ事件で巨匠が晩節を穢してしまったのは大いに残念である。アメリカはLGBTの権利拡大でゲイ自体は問題にされないのだが、未成年に手を出すのは問題である。

 

 映画が終わると昼の2時。朝の10時からぶっ続けなので疲れたし腹も減った。この日は三ノ宮地下の「千人代官」「牡蠣フライ膳(1100円+税)」を食べてから帰宅することにする。疲れた時には牡蠣フライという考え。味はまあまあだったのだが、若干ボリューム不足。また豆腐などがついているから健康志向かと思いきや、野菜類がほとんどない。どうもコンセプトが不明な店だ。

  

 

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