展覧会遠征 西宮ライブ編8
今日は西宮で開催されるウィーン交響楽団の演奏会に繰り出す。昼食は三ノ宮の「正家」でカツ丼。三ノ宮駅の北側には飲食店街があるが、考えてみたらこの界隈にはほとんど来たことがなかった。
昼食を終えると西宮へ移動。ホールはまずまずの入りである。
フィリップ・ジョルダン指揮 ウィーン交響楽団
指揮 フィリップ・ジョルダン
ヴァイオリン 樫本 大進
管弦楽 ウィーン交響楽団
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
マーラー:交響曲 第1番「巨人」
樫本大進のヴァイオリンは、繊細ではあるのだがやや音色も細く精彩を欠いたように感じられた。ポピュラーすぎる曲目とも相まって、今ひとつ印象に残らない演奏になってしまった。
後半のマーラーについては、ジョルダンは若さに任せて突っ走るような指揮ではなく、ジックリと腰を落としていろいろと仕掛けてくるタイプ。これに対してウィーン交響楽団の演奏は、ホルンがヘロッたり、トランペットが割れたりというヒヤッとする場面もないではなかったが、概ね指揮者の意図に応える演奏を行っていた。これでドッシリと速度を落とした時に張りつめる緊張感を保てるようになったらかなりの名演になったと思われるのだが、残念ながらその点だけが今一歩だった。
演奏的にオケのカラーともマッチして一番良い演奏になっていたのが、アンコールのトリッチ・トラッチ・ポルカと雷鳴と稲妻。さすがにウィーンのオケらしい音色を出しており、ジョルダンもノリの良い指揮を行っていた。
ジョルダンについては若いが明らかに意図を持って演奏を行っている指揮者という点で、今後の経験ではかなり化ける可能性は感じられた。
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