展覧会遠征 西宮ライブ編7
この週末は西宮で開催される佐渡オペラ(こう書くと佐渡おけさみたいだ)を聴きに行くことにした。演目はモーツァルトの「フィガロの結婚」ということで、典型的な初心者向けのプログラムである。
昼前に西宮に着くと、昼食は安易にケンタで済ます。西宮の千秋楽である今日のチケットは完売とのことで、場内はほぼ満員。会場前でチケットを持って立っている人物も(ダフ屋というよりは余ったのだろう)。
フィガロの結婚
指揮:佐渡 裕
アルマヴィーヴァ伯爵:ユンポン・ワン
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:キレボヒリ・ビーソン
スザンナ:リディア・トイシャー
フィガロ:ジョン・ムーア
ケルビーノ:サンドラ・ピケス・エディ
マルチェリーナ:ロバータ・アレクサンダー
バルトロ:アーサー・ウッドレイ
バジリオ/ドン・クルツィオ:チャド・シェルトン
アントニオ:晴 雅彦
バルバリーナ:三宅理恵
合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
チェンバロ:ケヴィン・マーフィー
時々場内から笑い声が上がるような楽しいストーリー、一度耳にしたことがあるフレーズがあちこちにある親しみやすさ。初心者向けとも言われるだけあってなかなかに楽しめるオペラである。またやはりモーツァルトのメロディの美しさはさすが。佐渡のオペラはそれを特に変な誇張もなくオーソドックスに表現している。
歌手陣では急遽の代役である伯爵夫人のビーソンに不安があったが、最初にはやや弱めに感じられたものの、尻上がりに調子が上がっていって、最終的には過不足のない内容となっていた。他の歌手陣も堂々たる安定感であり、なかなかに高CPオペラになっていたように思われた。
いわゆる一流歌劇場の一流オペラに比べると諸々弱い点も散見されたが、コストを考えると十二分に満足できる内容であり、オペラを堪能したという満足感と共に家路についたのである。
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