展覧会遠征 京都ライブ編2
この日曜日は京都市響の定期演奏会に京都まで出向いた。2016年度の定期演奏会の最後を飾るのは、マーラーの交響曲第8番、別名「千人の交響曲」。京響記念イヤーの最後を飾る大イベントである。
JRで京都に到着したのは昼過ぎ。まずは京都駅で昼食。例によって駅の北側は馬鹿混みなので駅の南側の飲食店街をフラフラ。「京和食いち藤」なる店に入店。注文したのはランチメニューの「牡蠣フライ定食(1050円+税)」。
おばんさい付きとあるのはこの切り干し大根の小皿のことか。豚汁が京料理とは思えない赤出汁の味の濃いもの。そもそも牡蠣フライはどう考えても京和食とは無縁。味は悪いわけではないのだが、どうもコンセプトがよく分からない店だ。
昼食を摂るとホールに向かう。北山のコンサートホールには大勢が押しかけている。今日はチケットは完売とのこと。今回はP席をつぶして合唱団が配置されていたが、それでもさすがに千人は無理で、大体500人の交響曲ぐらい。この曲にはここのホールのステージではかなり手狭。まあトリフォニーの時のようにステージから溢れているということはないが。
京都市交響楽団 第610回定期演奏会
[指揮]広上淳一(常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)
[S]高橋絵理、中嶋彰子、石橋栄実
[Ms]清水華澄、富岡明子
[T]エリン・ケイヴス [Br]小森輝彦 [B]ジョン・ハオ
[合唱]京響コーラス、京都市少年合唱団 ほか
マーラー:交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」
小柄な広上は二段重ねにした指揮台の上で指揮をとったのだが、今回はやたらに飛び跳ねる。恐らくそのぐらいしないと合唱団から見えない恐れがあるのだろう。とにかく動きの多い派手な指揮。また演奏の方も細かい仕掛けの多いドラマチックなもので、サウンドスペクタクルを最大限に盛り上げていた。
大規模で難しい曲だけに、危なっかしい場面が全くなかったというわけでもないのだが、広上の豪快タコ踊りに合わせてオケもコーラスもかなり気合いの入った演奏であり、なかなかの熱演であったと言える。演奏終了後は場内が爆発的な拍手で満たされたが、それも当然の出来であった。
滅多に演奏されない大編成の曲だが、なぜか昨年辺りからこの曲の演奏会がやたらに多く、この曲を生で聴くのはこれで都合三回目だが、やはり迫力がかなりのものである。今回の演奏はなかなかのもので、トリフォニーでの新日フィルには負けるが、N響には勝っていたと感じる。
先週は完全にヘロヘロだった体調もようやくある程度持ち直してきたようである。とは言うものの、まだまだ本調子からはほど遠い。とにかく無理が利かなくなってきているのを感じる今日この頃である。
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