展覧会遠征 長崎編5
この週末は長崎のリターンマッチを行うことにした。九州復興割は今年一杯なので、これが最後のチャンスというわけである。
長崎に飛ぶのは土曜日。ただしその前に金曜の夜に大フィルの定期演奏会がある。仕事を終えると大阪に急ぐ。しかしトラブルで駅に到着するのが遅れた挙げ句に、列車も途中で病人が出たとかで遅延、夕食を摂る暇もないままホールに駆けつける羽目に。
大阪フィルハーモニー交響楽団 第504回定期演奏会
指揮/ヤクブ・フルシャ
ピアノ/河村尚子
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ショスタコーヴィチ:交響曲 第10番 ホ短調 作品93
河村のビアノは軽やかでキラキラとした演奏。このような演奏はアンコールのようなショパンには良いのだが、ベートーベンにはいささかミスマッチ。5番でなくて4番だったのがまだ救いだが、やはりもう少しカッチリした演奏の方がベートーベンには合う。
ショスタコの10番は、大フィルを最大限に鳴らしてくるスケールの大きな演奏。大フィル金管陣がいつになく頑張っていたこともあり、なかなかの圧巻の演奏に。
演奏を終えると今日の宿泊ホテルのジーアールホテル江坂へ移動。その途中で「ミンガス」でカツカレーを夕食に頂く。これでようやく人心地ついたというところ。
ようやく夕食にありつく
ホテルにチェックインすると大浴場でくつろいでから就寝する。明日は朝が早い。
☆☆☆☆☆
翌朝は6時半に起床。昨晩はウトウトしていた時に夢を見ていたらしく、詳細は覚えていないのだがかなり怒り狂った状態で目が覚めた。どうも諸々のストレスが溜まっているようだ。良くない傾向である。
起床すると昨日にイオンで買い込んでいたパンをとりあえずの朝食で腹に入れると7時半頃にチェックアウトして地下鉄とモノレールを乗り継いで大阪空港へ。
大阪空港に到着すると空港内のそば屋で朝食PART2。馬鹿混みの搭乗ゲートで荷物検査を受けることに。ところでこの検査、流れ作業でかなり大ざっぱな印象を受けるのだが、本当に危険物を完全排除されているんだろうか。
朝食PART2
長崎行きのANA便はほぼ満席の模様。搭乗だけでも大混乱で、出発は予定より遅れる。長崎までは1時間ちょっと。例によって途中でフラフラとする飛行はあまり好きでない。
ANAは737
ようやく長崎空港に到着。着陸が終了して通信機器が解禁になった途端に、まず私がやったことはコンサートチケットの確保。今日の10時発売開始なので、飛行中に発売が始まっていた次第。チケットをとれるかどうかが心配だったが、何とか確保に成功。
飛行機が着陸してからドアが開くまでの時間にチケットの確保を済ませると、さっさと長崎へ移動である。幸いにして長崎行きのバスが既に待っている。これで長崎市街地までは40分程度。この辺りは何度もたどった行程。
長崎新地に降り立つと「ああ、やって来たな」という気になる。今日は天気も良いし気持ち良い。そしてやはり長崎の空気は私に合う。
しかしここまでやってきて一つ大事なことに気づく。そう言えば今日何をするかが全く考えてなかった。ノープランも極まれりである。とりあえず時間的には昼食を摂る必要があるが、その前に身軽になりたいので、まずはホテルに荷物を置きに行くことにする。今回宿泊するのはマリンホテル。今回は九周復興割の関係で航空券とホテルがセットになっているじゃらんパックで予約しており、そのホテルの中で大浴場付きで安いところを選択した次第。いつもならドーミーインになるところだが、ドーミーインが週末価格で高い上に人気で確保できなったために選んだホテルだ。
マリンホテルは築町奥のネオン街裏手の斜面にへばりつくように建っている。上と下に出入り口があるが、下の出入り口はまるでパチンコ屋のような印象を受ける。とりあえずチェックイン手続きを済ませると重たいキャリーは預けて町に繰り出す。
上の入口(左)は普通なのだが、下の入口(右)はパチンコ屋に見える さて昼食だが、やはりチャンポンか。毎度のごとく京華園というのも芸がないので、今まで行ったことがない店に行ってみることにする。立ち寄ったのは大浦天主堂下にある「四海楼」。長崎チャンポンでは有名な店と聞いたことがある。今まで何度も前は通っているが、満席だったり、営業終了していたりで今まで入店したことはなかった。
近づいてみると「レストラン30分待ち」の看板が出ている。実際に5階のレストランに登ってみると大混雑。普段は食事のために並ぶという行動原理のない私だが、今回はどうせそもそも予定がないことだし待ってみるとこにする。
展望レストランからは長崎港が見える 待ち時間は30分どころか1時間弱になる。店内は大混乱の模様でてんやわんやしている。席にはつけたものの、料理を注文してからまた待ち時間が・・・。メニューを見るとチャンポン以外にも一品料理があるが、種類は少な目。やはり中華料理店というよりもチャンポンの店のようだ。私はチャンポンとチャーハンを頼む。
しばらく待たされてからチャンポンが出てくる。ドッサリと具が入っているいかにものもの。驚くのは麺の太さ。チャンポンの麺は太めなものだが、ここのは特に太い。これがしっかりとした歯ごたえにつながっている。濃厚なスープにこのしっかりとした麺の取り合わせが良い。ただ一時間も待たされてまで食べるほど特別なものかと言えば、そこまでのものでもないというのが正直なところ。
次にチャーハンが出てくる。これも悪くはないのだが、明らかに軍配は京華園にあがる。やはりここは中華料理店ではなくチャンポンの店だ。
最後にデザートのマンゴープリンを注文して昼食を終了。確かにうまいチャンポンだったが、ここまで待たされるほどのものではなかった。次からは普通に中華街に行こう。
食事を終えるとここの2階の長崎チャンポン博物館を一回り。ここの店は単に有名なチャンポン店というわけでなく、そもそもは長崎チャンポンを最初にメニューとして開拓した創始店のようだ。中国出身のここの店主が、日本在住の貧しい中国人青年達が気軽に安価で栄養十分の食事を取れるようにと開発したメニューらしい。なるほど道理で具だくさんのはずである。またチャンポンと並ぶ名物の皿うどんも、元々はチャンポンのバリエーションとしてここの店主が開発したものだとか。皿うどんにはパリパリのタイプと軟らかいタイプがあると言うが、これから行くと本来の皿うどんは軟らかい方か。確かにあの皿うどんの麺を軟らかくすると汁のないチャンポンの雰囲気になる。するとそこからあのパリパリの皿うどんが誕生するところでのイノベーションがまたあったはずだが、それはここの店とは別のところなんだろう。
チャンポン博物館内の昔の店内の様子
昼食の後は大浦天主堂近くの店を散策。前回にグラバー園下の「フルーツガーデン・アズタイム碇商店」で買ったびわゼリーがうまかったので10個ほど仕入れる。さらにカステラ研究のために清風堂のカステラを3種購入。
びわゼリー
土産物を購入して荷物が重くなったが、それをぶら下げたまま孔子廟・中国歴代博物館を見学に行く。孔子廟は日本のあちこちで見かける(例えば岡山の閑谷学校)が、日本風にアレンジされたものではなく元々の中国風。入り口前にズラリと文官像が並んでいるのはいかにも中国的演出。王宮を連想させ、ここで政変でも起こりそうだ。孔子廟の奥が中国歴代博物館で清朝の陶磁器を展示していた。かなり鮮やかな大作が多数で見応えあり。
いかにも中国色全開の孔子廟 ここまで来たついでに東山手の洋風住宅群を見学。以前にオランダ坂のついでにザクッと見学したことはあるが、今回はもう少し丁寧に見学。しかし重い荷物を背負っての急斜面の登りはかなり足にくる。なおここの洋風住宅は、形は洋館なのだが屋根が瓦葺きなのが面白い。
下まで降りてくると路面で浦上方面に移動する。ついでだから浦上天主堂を見学しておくかとの考え。と言うか、もう長崎で行くべき場所はそれぐらいしかもう知らない。
松山町で路面を降りると、藤山一郎の「長崎の鐘」を口ずさみながら徒歩5分ほどで浦上天主堂に到着する。内部の見学も出来るが撮影は禁止。大浦天主堂に比べると普通の教会という印象だが、江戸時代に建設された大浦天主堂と違い、戦後に再建されたのだからそれも至極当然。ここには本来は明治時代に建設された教会が建っていたのだが、長崎に落とされた原爆によって完全に瓦礫となり、多くの信徒が犠牲になったのである。被爆したマリア像などの原爆遺物も展示されいる。キリスト教国のアメリカが、教会を狙い撃ちしたのだから神をも恐れぬ悪行と言うべきで、天罰を受けてしかりの暴挙だろう。そもそも町を焼き尽くす劫火は神の領域の所行であり、人間ごときが振るって良い力ではない。もっとも現在のアメリカは戦争ばかりして、さらにテロなどで常に脅かされていて安寧とはほど遠い国になっているのだから、ある意味では既に天罰を受けているのかもしれない。しかも馬鹿大統領を自ら選んだことで、いよいよ破滅も近いのかも。願わくは破滅するなら自分たちだけでするべきで、世界を巻き込まないでくれ。
これで長崎ですることは特になくなった。疲れも出てきたので、一旦ホテルに入ることにする。部屋は見晴らしの良い結構広いツインルーム。建物の外観は若干古びた感じがあったが、内部は綺麗にしてある。
見晴らしは抜群、夜景もバッチリである 部屋で一休みしてから大浴場に入浴に行く。ここのホテルは小さいながらも大浴場がある。木を使った大浴場はなかなか落ち着く雰囲気。ただ入浴しようと思ったら、湯が熱すぎて熱湯CM状態。シャワーで浴槽に水を放り込んで冷ましてから入浴する。
入浴を終えると夕食のために外出することにした。夕食を摂る店を探して繁華街をウロウロ。何しろこのホテルは繁華街(と言うか、歓楽街の方が正しいか)のど真ん中にあるので、こういう店を探すのには困らない。以前に一度行ったことがある「はくしか」を覗いたのだが、残念ながら満席で入店できず。結構疲れていて他の店を探し回るのも面倒なので、隣の「いわしや」に入店することにする。
ジンジャーエールを頂きながら食事メニューを注文。まずは刺身の盛り合わせ(いわし有)。なかなかに鮮度の高い刺身でうまい。次はカキフライを頼もうかと思ったが、鳥の唐揚げがあるとのことなのでそれをそのままもらう。これもまずまず。次が鰯の蒲焼き。これがなかなかの絶品。臭みもないし実にうまい。最後は鰯茶漬けで締め。まずまずの内容である。以上で4000円弱という支払いは妥当なところ。やはり鰯という魚は鮮度さえ良ければうまい魚だ。長崎の食も侮れないようだ。
食事を終えてホテルに戻ると疲れが出てくる。持参したブルーレイなどを見ていたのだが、途中で眠気がこみ上げてきてかなり早めに就寝することにする。
☆☆☆☆☆
翌朝は7時半に起床。早速展望レストランに朝食を摂りに行く。レストラン内はごった返しているが、どうも中国人が多いようだ。とにかくやかましい。満席に近い中から何とか席を探しだして朝食を摂る。ところで中国人はバイキングだとてんこ盛りに取ると聞いていたが、確かにかなりの量を囲い込んでいる。
朝食を終えるとシャワーを浴びてから9時前にはチェックアウトする。今日はレンタカーで雲仙温泉まで移動の予定。タイムズレンタカー長崎駅前店で予約しているので、そこまで路面で移動。長崎駅前と銘打ちながら、実は長崎駅から結構距離がある。
貸し出されたのは新型ノート。走行感覚的には比較的慣れている車である。これで雲仙方面まで1時間以上かけて走る。
ホテルに直行しても仕方ないので、その前に雲仙岳に登ってこようと思っている。仁田峠から雲仙ロープウェイが通っているのでそれを使うつもり。一方通行の有料道路(通行料が決まっているわけではないが、道路維持協力金として100円程度を目安に寄付をお願いしますとのこと)を走ることになるが、この道が急な上に曲がりくねったすごい道。
途中の仁田峠第二展望所で休憩がてら風景を眺める。島原湾を一望でき、これが笑ってしまうほどの絶景。また荒々しい平成新山の様子もよく見える。
左 第二展望所 中央 笑っちゃうような絶景 右 平成新山 休憩してからさらに進むと、雲仙ロープウェイ下の仁田峠の大駐車場に到着する。ここに車をおくとロープウェイで妙見山頂までは3分。30人乗り程度の中型ロープウェイが8分間隔で運行されている。かなりの急傾斜を上まで一気に登る。
ロープウェイは数分で山頂に到着する 上の展望台からは笑ってしまうような風景である。遙か遠くに曇って見えているのは阿蘇の山々か。
それにしても寒い。下とは別世界の寒さ。私は冬装備のダウンジャケットで来ているのだが、さらに下に着込む必要があるような寒さ。おかげで山道を歩いても汗は出ないが。
背後の山頂にさらに登ってみるが、妙見神社から先は「本格的な登山の用意がないと進まないように」との警告が。私は簡易登山靴にスティック持参というかなり気合いの入った格好だが、そもそも登山用の装備は持たずに身一つ。それに何より、ここから1時間以上かけて険しい山道を進む体力と心の準備が出来ていない。ここはさっさと引き返すことにする。
左 平成新山の溶岩ドームが見える 中央 山頂の妙見神社 右 これは引き返すしかない・・・ 結局は山上に滞在すること30分少々で再び降りてくる。売店でぜんざいを頂いて一息。
ぜんざいで一服
まだホテルのチェックイン時刻までは余裕があるが、もう行くべきところもないので雲仙温泉に行くことにする。今日の宿泊ホテルは雲仙湯元ホテル。とりあえずホテルの駐車場に車を置くと徒歩で市街散策をすることにする。
ただしその前に、一番最初はやはり昼食。温泉神社近くの「食事処喜久」で「カツ定食(1000円)」を食べることに。全く工夫も何もないチョイス。まあ普通の町中食堂メニューと言うところ。観光地であることを考えるとまあこんなものか。
昼食後はプラプラと雲仙地獄の散策。雲仙名物の真知子岩もある。これは「君の名は」の映画由来。今この名をあげると新海誠のアニメ映画になってしまうが、当然ながらそっちではなくて元祖の方。しかも鈴木京香&倉田RXてつをのではなく、岸恵子&佐田啓二の方である。
大叫喚地獄なんてのもある。等活地獄や黒縄地獄はないのだろうか。浄玻璃鏡なんかはあるようである。最近は某マンガのせいで地獄方面に詳しくなったので、いろいろと楽しめたりする。
地獄を一回りしたところでようやく適当な時刻になったのでホテルに入ることにする。それにもう既に足が終わりかけている。温泉でくつろぎたいところだ。
チェックインを済ませると何はともあれ大浴場へ。大浴場自体はそう大きなものではないが、内風呂と露天風呂に酸性含硫黄泉の白い湯がなみなみと注がれている。肌あたりのさっぱりしたなかなかの湯。このタイプの湯は入浴直後は肌がガサガサした感じがするのだが、後でだんだんとしっとりしてくるという湯。わざわざここまで出向いてきた価値を感じさせる湯である。
湯上がりの温泉レモネード
風呂から上がるとしばし部屋でマッタリと過ごす。まだ夕食まではかなりあるので再び買い物のために出かける。雲仙温泉街にはコンビニが全くないのが不便。近くの駄菓子屋さん博物館を覗いてから、かせやCAFEで一服、お茶などを買い込んでから帰ってくる。
駄菓子屋さん博物館を覗いてからカフェで一服 ホテルに戻ってくると再び入浴。今度はさっきよりも長めにじっくりと浸かる。
入浴を終えて部屋に戻ってテレビをつけると「笑点」をやっていたので久し振りに見る。しかしどうもしっくりこない。昇太の司会がどうこうと言われているが、それはまだ無難にこなしている方。どうしようもないのは新メンバーの三平。とにかく面白くない。それも絶望的と言って良いレベルで面白くない。三平が何か話す度に会場が静まりかえるのが不気味なぐらい。あまりに力量不足がはっきりしている。今は亡き親の七光りで実力不足の者を起用してしまったという印象。番組が全体的にスベっているのがありありと分かる。いくら親の名前があっても、本人に実力がなければどうにもならないということだ。親の名前があれば馬鹿でもカスでも務まるのは、政治家ぐらいのようだ。
笑点が終わった頃には夕食時間。レストランの方に出向く。夕食はいわゆる会席料理。まあ普通に豪華で普通にうまい。ただボリュームは若干軽めか。
腹が膨れると眠気が増してくる。この日も早めに床についたのだった。
☆☆☆☆☆
朝まで爆睡して、翌朝は7時前に目が覚める。早速ゆったりと朝風呂。朝の冷たさのある空気の中での露天風呂。これが極楽である。
朝食は和定食 9時過ぎ頃にホテルをチェックアウトするが、今日は全く予定は白紙。とにかく空港近くまで移動することにするが、到着したのは11時過ぎ。帰りの便の出発は14時半頃なのて時間に余裕がありすぎる。とりあえずスシローで早めの昼食を摂りながら今後の予定について一人作戦会議。ネット検索によると大村に伊賀山城なる山城があるとの情報があったので、ここを訪問することに決定。そこで場所を調べると長崎自動車道諫早ICのすぐそば・・・さっきそこから高速に乗った直後である。馬鹿なことをしてるなと思いつつ、今度は下道を通って諫早まで逆戻り。
伊賀山城遠景
「伊賀山城」は九州自動車道沿いの小高い山上にある。高速脇の狭い道を進むことしばし、伊賀山の表示が見つかるので近くで車を置いて急な坂道を登る。今日は晴れているから良いが、雨が降り出したら足下が恐そうだ。ところでこの坂道、車で登ることなど思いもつかないほどの急坂なんだが(ノートなら確実にホイールスピンする)、わざわざコンクリート舗装してあるということは、もしかして農業用軽トラはこれを登るのか? まさに軽トラ最強伝説。峠の最強マシンはハチロクでもカプチーノでもなく、実は軽トラなのである。
左 ここから登っていく 中央 写真では分かりにくいがかなりの急坂 右 振り返るとこんな感じ コンクリート道路を登った先から丸太を打ち込んだ階段が整備してあり、これで斜面を直登することになる。麓に小さな石垣のようなものがあるが、多分これは城の遺構ではなく、後の農業関係のものだろう。
左 案内看板が朽ち落ちている 中央 整備された山道を登る 右 この石垣は後世のものだろう 斜面の直登数分で明らかな曲輪に出る。多分ここからが城域だろう。ここに大規模な石垣の跡があるが、これは往事の遺構だろう。地方豪族の城としてはそれなりの規模の城郭である。
左 この上が曲輪 中央 細長い曲輪を奥に進むと 右 さらに一段高い本丸がある 本丸の奥に大きな窪みがあるのだが、これは溜め池の跡だろうか。山城で一番問題となるのは水の確保。ここは井戸がないような様子だったので、ここに雨水でも溜め込んでいたのかもしれない。
左 本丸も奥に深い 中央 中央に巨石がある 右 そこには祠と案内看板 左 かなりの高度がある 中央 本丸奥の溜め池と思われる窪地 右 下から回り込むとかなり深い 伊賀山城の見学を終えた頃には帰りの便の時刻が気になる頃になっていたので、高速を使って長崎空港に急ぐ。タイムズ空港店に車を返して空港に送ってもらった時には出発の1時間前ぐらい。とりあえず土産物を買い込むが、そのせいで荷物が大幅に増えて、慌てて手荷物を預けないといけない羽目に。
帰りの便は平日であることもあるのか、往路とは違って7割程度の搭乗率。これは手荷物を持ち込んだとしても収納できたな。まあ良いか、別に急いでもいないし。
気流のせいでフラフラする飛行機に少し気持ち悪くなりつつも、大阪空港に予定通りに帰り着く。空港内で大阪名物551の肉まんを頂いてから帰途についたのである。
大阪名物551の肉まん
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