展覧会遠征 京阪・東京編
この週末は京都方面のコンサートに繰り出すことにした。どうもここのところ出ずっぱりなので疲労が溜まっている。元々はこんな過密なスケジュールの予定ではなかったのだが、職場の停電が後から入ってきたりでバタバタとスケジュールが増える羽目になった次第。
京都駅に到着すると、まずはホテルに荷物を置きに行く。宿泊ホテルは私の京都の定宿チェックインホテル四条烏丸。まだ時間は早かったのだが、部屋の準備ができているとのことなのでチェックインをする。今回はいつもの超狭い和室は空いていなかったのでシングル洋室のプランなんだが、これも負けず劣らずの狭い部屋でベッドの圧迫感がある。また面白いのはやはりこの部屋も洗濯機が標準装備。とりあえず部屋に荷物を置いてから外出する。
狭い部屋に標準装備の洗濯機
まずホールに行く前に遅めの昼食を摂っておきたい。近くのビルの地下の「薩摩ごかもん」に入店。ランチメニューに中から「りゅうきゅう丼(1150円)」を注文。
りゅうきゅうも中津の鶏からも共に大分名物なんだが、店名が薩摩とはこれいかに。九州料理の店との記載があるのだが、そもそも九州料理とはテリトリーが広すぎるように思われる。福岡と長崎と熊本と大分と鹿児島では味付けから名物まで全く違うのに。まあ料理はうまかったのでそれはそれで良いのだが。
昼食を終えると京都コンサートホールまで地下鉄で移動する。
京都市交響楽団第605回定期演奏会
ガエタノ・デスピノーサ(指揮)
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」序曲
ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
シューマン:交響曲第3番変ホ長調「ライン」op.97
デスピノーサの指揮を聴くのはPACに続いて二度目だが、端正な演奏スタイルの中に溌剌とした若いエネルギーのようなものを感じさせる指揮である。結構メリハリの強い演奏で、シューマンのラストなどは思いっきりまくってきたので、演奏がギリギリのかなりスリリングなところもあったが、それはそれで緊張感があって良かった。京都市響の演奏はホルンや金管にやや危なげな箇所がいくつかあったが、概ね無難にまとめていたと思う。
シュタインバッハのヴァイオリンは流暢ではあるのだがやや薄味という印象がある。技術的に問題ないにも関わらず、今一歩心にグッと踏み込んでくるところがない。それとやはりベルクは私には難解すぎるか。
コンサートを終えると地下鉄で四条まで戻る。夕食を摂る店を求めて錦市場界隈をうろついてみたが、どうもピンとくる店がない。仕方ないので夜食の和菓子だけ購入してホテルまで戻ってくる。結局夕食はホテルのレストランでヒレカツ定食を頂くことに。どうも最近体調が悪いせいか今一つ食欲がわかず、定食でもカツよりも漬け物の方が食欲をそそられる状態。この白菜の漬け物でお茶漬けでも食いたいなというのが本音。
今日の夕食
夕食を終えて部屋に戻ると、今日も結構汗をかいたのでとりあえず洗濯をしておくことにする。こういう時に部屋に洗濯機が設置してあるのは確かに便利ではある。洗濯物はユニットバスで浴室乾燥させることになる。
夜のお供
それにしてもやはり疲労が溜まっている。夜が更けると共に急激に眠気が増してくるので、この日は早めに就寝する。
☆☆☆☆☆
翌朝は8時に目が覚めた。7時半に目覚ましをセットしていたのだが、鳴っていたのに気がつかなかったようだ。今日は特に急いでいるわけではないので問題ないが、これは結構やばい。
シャワーで目を覚ますとレストランで朝食。それにしても体が重い。結局は部屋でグダグダしているうちに10時頃になってしまう。
ホテルをチェックアウトするとまず向かうのは京都駅。京都を離れる前に一カ所立ち寄る。
「河井寛次郎展」 美術館「えき」KYOTOで10/23まで民芸派の代表的陶芸家である河井寛次郎の作品や愛した品々を展示。
民芸派という言葉からは「素朴さ」というイメージが浮かぶが、河井寛次郎の作品については「素朴ではあるが決して地味ではない」という印象を受けた。釉薬を使用した独特の色使いが鮮やかな作品なども結構ある。また形態についてもかなり奇抜なものもあったりする。
しかしながら「わざとらしい」ものはない。奇抜な形態をしていてもなぜかそれがしっくりとくる。その辺りの奇妙な魅力を感じさせられた。
美術館を見学後は大阪に移動する。今日は午後2時からザ・シンフォニーホールでの関西フィルのコンサートを聴きに行く予定。まだ開演まで時間があるので先に博物館に立ち寄る。もう既に最寄り駅から真田の幟が立っていたり、どことなく堺雅人っぽい真田幸村の絵があったりなど、盛り上げに必死。「真田丸」はあまりにも人物描写がひどすぎて私などは2ヶ月で落ちてしまったが、世間的には人気があるんだろうか。私に言わせると、この作品で三谷幸喜は所詮は普通の人物の普通の心情は描けないドタバタ専門作家だということがハッキリしたと思ってるんだが。正直なところ、最高のネタを最悪の調理で滅茶苦茶にしたというのが今回の大河。時代劇チャンネルでの「真田太平記」の再放送を見ているとそれを確信した。
「真田丸」大阪歴史博物館で11/6まで
NHKの大河ドラマとの連携企画。真田家に祀る史料等を展示。
もう少し真田丸関係の資料が出てくるかと期待していたのだが、真田丸関係の資料はほとんどなく、真田家に関するものが大半。真田幸隆の代まで遡って、強豪の間で翻弄されつつもしたたかに生き残っていった真田家を物語る数々の書状などが展示されていた。
ただ、書状などは歴史資料的な価値はともかくとして、展示されていてもそう面白いものでもないし、肖像画の類いも今更目新しいものもなく、やはり大河ドラマに併せて無理矢理に展示内容を揃えたという感も無きにしも非ず。
博物館を出てきた頃には1時前になっていた。予定よりも博物館で時間を費やしすぎたようだ。ホールに急ぐことにするが、福島駅に到着したのは開演の30分前。結局は昼食を摂る時間がないので、途中のローソンでおにぎりを一個買い込んで腹に放り込んでから入場。
どうもザ・シンフォニーホールに来るのはかなり久しぶりの気がする。そう思って調べてみたら、前回は7/15の関西フィルの定期演奏会だった。その後、京都コンサートホールやNHKホール、地方の文化会館などの音響の粗末なホールばかり回っていたせいか、ザ・シンフォニーホールの音の良さを改めて認識できる。
関西フィル第277回定期演奏会
指揮&ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ (*)
ピアノ:フリスティヤ・フージイ
トランペット:菊本 和昭 (★)
チャイコフスキー:ゆううつなセレナーデ 作品26(ヴァイオリンとオーケストラのための) (*)
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 作品102
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 作品35(ピアノ、トランぺット、弦楽合奏のための)(★)
チャイコフスキー:交響曲第2番 ハ短調 作品17「小ロシア」
一曲目のゆううつなセレナーデはデュメイのバイオリン独奏がさえ渡る曲。情緒たっぷりでしっかりと聴かせる。
二曲目、三曲目はショスタコのピアノ曲。厳めしい交響曲と違って、かなり軽妙で動きの激しい曲。特に2番の方はその傾向が顕著なのだが、それをソリストのフリスティヤ・フージイがこともなげに軽く弾きこなすのがさすが。1番はトランペットとの協奏曲のような雰囲気だが、これもなかなかに面白い。
チャイコの2番はあまり演奏頻度が高いとは言えない曲だが、CDなどで結構耳にしたことは多い曲。最初から一貫してドロドロのスラブ臭い曲なんだが、デュメイが演奏するとそのスラブ臭さが適度に中和され、むしろチャイコの後期交響曲につながる構造が浮かんでくるから不思議。結構クセのある所謂デュメイ節なんだが、それが嫌みにならずむしろ爽快であるのだからお見事。デュメイの細かい指示にオケが完全に追随しており、デュメイが完全にオケを掌握している感が伝わってきた。また今回はいつになく関西フィルの金管陣に安定性が見られてなかなかの名演であった。
ショスタコのピアノ協奏曲が2曲という大型プログラムだったせいか、アンコールも含めて2時間半の熱演。なかなかの盛り上がりだった。
コンサートを終えると大阪でもう一つ残っていた展覧会を見るために天王寺まで移動する。
「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」あべのハルカス美術館で11/6まで
昔の人達が想像力を膨らませて多くの妖怪を生み出しているが、それらは単に恐ろしげなだけではなく、妙な愛嬌に満ちていたりする。そのような妖怪に纏わる絵画等を紹介している。
テーマからして内容はかなりのゲテモノかと思っていたのだが、いきなり北斎の肉筆画なんかが登場して驚く。これ以外にも妖怪と言えばやはり河鍋暁斎なども登場したりなど、意外と「芸術性」の高い作品も登場する。
その一方でやはり鳥山石燕の「百鬼夜行図」のような定番どころはしっかり紹介。あらゆる物が妖怪化している付喪神の類いはその想像力にむしろ唸らされる。また妖怪に関連して地獄図の類いも登場したが、これについては某マンガの影響でしっかり中身が分かってしまう自分に爆笑。十王の区別や補佐官殿の場所まで。
最後には土偶やら妖怪ウォッチなどまで登場するが、これは明らかに蛇足。特に妖怪ウォッチは夏休みのお子様を意識したのが丸分かりでいささか興醒めである。
美術館の見学を終えるとそのまま天王寺で夕食を摂ることにする。食べたいものが浮かばないのだが、あっさりと洋食にするか(笑)。いつものようにMIOに立ち寄ると「グリルまるよし」でランチAを注文。白身フライにシナモンコロッケ、チキンカツがセットになったメニュー。一見喫茶店のランチのように見えるが、中身はやはり本格的。シナモンの風味のコロッケなどは独特。ただ私自身はシナモンはあまり得意な香辛料ではないので、その点に若干のつらさがあり。
夕食を終えると神戸まで移動することにする。元々の予定はここまでだったのだが、計画設定後にロジェストヴェンスキーが来日して読響を振るとの情報を得たたため、急遽明日東京に飛ぶことになった。単に読響のコンサートなら大阪会員になっているからそれで十分なんだが、ロジェストヴェンスキーが来日して振るとなると、これは是非とも聴きたいと思った次第。ロジェストヴェンスキーは私がクラシックを聴き始めた30年以上前に既に巨匠と呼ばれていたのだが、それが未だに現役の巨匠であることに一番驚いた。来日すると聞いた時も、「えっ?まだ生きてたの!」というのが最初の正直な感想だった。滅茶苦茶ハードな日程になるなと迷ったが、実際にはロジェストヴェンスキー来日の情報を得てからすぐにチケットを手配している。
明日はスカイマークで東京まで飛ぶ予定なので、宿泊は神戸空港に近いところにするつもりで、ポートアイランドのホテルパールシティを予約している。三ノ宮から送迎バスがでているのでホテルにはすぐに到着する。
このホテルは宿泊客は500円で3階の大浴場を利用できるのでそこで入浴。浴槽が大きいのは良いのだが、贅沢を言えばもう少し水深が欲しい。
風呂からあがるとしばし部屋でマッタリしてから早めに就寝。少々疲れがある。
☆☆☆☆☆
翌朝は8時前に目が覚める。朝食無しプランで宿泊しているので、昨日買い込んでおいたおにぎりを腹に入れると、朝シャワーで目を覚ます。
テレビをつけたら豪栄道の全勝優勝のニュースをしている。最近はあまり明るい話題のなかった角界だが、久しぶりに明るい話題か。ところで豪栄道の名はカタカナが非常に似合う。神魂合体ゴーエイドーとか。
9時前にホテルをチェックアウトすると神戸空港へ。中埠頭からだと乗り換えで遠回りになって面倒くさい。
今日の11時前のスカイマークの便で東京に飛ぶことになっているからまだ時間がある。空港内で朝食を摂ることにする。朝からカツカレーを食べる気にもならないので、隣のうどん屋でうどんを頂く。
1時間ほどの狭っ苦しいフライトの後、羽田空港に到着したのは12時過ぎ。明日は朝一番の飛行機で帰る予定なので蒲田に宿を取っている。東京に行く前にホテルに立ち寄って荷物を預けておくことにする。
宿泊ホテルは相鉄フレッサイン。特別価格の素泊まり宿泊プランがあったのが選定理由。明日は朝食を摂っている時間はないので素泊まりで十分。また大浴場がないのが私のホテル選択の基準からはずれるが、どうせホテルに戻ってくるのは夜遅くになり、寝るだけになるのが見えているから今回はこれで十分。
京急蒲田は非常に猥雑な印象の町。こういう町はガラが悪いと嫌う者もいるだろうが、私のような関西人には普通に馴染める町。ホテルは京急蒲田から徒歩10分ほど。
蒲田の商店街
キャリーを預けると京急蒲田に戻る途中で軽く昼食を摂っておくことにする。たまたま目にした「元祖寿司」で適当に寿司を注文。8皿ほど適当に食べて支払いは1263円はCPが高い。くら寿司よりも安いぐらいなのに、明らかにあそこよりは美味い。やはり蒲田は良いところである。
とりあえず昼食を終えると美術館に移動する。と言っても生憎と今日は月曜日なので開いている美術館自体が少ない。上野地区などは全滅で、こんな時は六本木周辺しかない。そういうわけで目指すはサントリー美術館である。京急からだと大門で一度乗り換えるだけなので意外とアクセスが良い。
「鈴木其一 江戸琳派の旗手」サントリー美術館で10/30まで江戸琳派を再興させた酒井抱一の弟子で、その後を受け継ぎつつも独自の作風を展開した鈴木其一について紹介。
琳派と言えばやはり装飾的な絵画であり、其一もその流れを受け継いでいる。ただ彼の場合はそれがさらに大胆かつ鮮やかな色彩を見せており、特に晩年の作品に関しては圧倒されるようなところがある。また若き頃は写実的な作品も多々あり、実はそれが後々までベースになっているようなことも覗える。本展では年代を追う形で其一の作風の変遷を追いかけているので、その辺りの時間変化に伴う発展という物を一望することが出来て非常に興味深いものがある。
展覧会の鑑賞を終えると喫茶で生麩入りぜんざいを頂きながらマッタリ。毎度のことだが、この生麩が美味いんだよな・・・。
さてこれからの予定だが、もう美術館はネタ切れ。何しろ開いている美術館が少ない上に(月曜日でなければ損保ジャパンの「カリエール展」に行きたかったんだが)、国立新美術館のダリ展は京都で鑑賞済み、森美術館は以前に行った「宇宙と芸術」だし、BUNKAMURAのピーターラビットは最初から興味がないしということでもう行くところがない状態。だからこの後は映画でも見ることにしている。既に昨日のうちにヒルズのTOHOシネマで「シンゴジラ」のMX4Dを予約してある。
劇場に到着すると、荷物を座席の横に置けないのでということでロッカーに入れさせられる。わざわざそんなことをさせられる理由は上映が始まるとすぐに分かる。とにかく椅子が前後左右に動きまくる。ライトはピカピカ点滅するわ、顔に風やら霧やらは吹きかけられるわとかなり凄まじい。ゴジラに米軍機が爆弾投下する場面で、背中をゴンと突かれたのにはさすがに笑った。思わず「私はゴジラか!」と言いたくなった。
もっともそれが映像に対して効果を上げているかと言えば全く逆。ハッキリ言って映像に没入する妨げになることこの上ない。端的に言うと「うざい」。動きの派手なマッサージチェアに座って映画を見ているようなもの。こりゃ高い料金を出してまで入った理由がないわ。ハッキリ言って不要さ度合いでは3Dよりも上。これは今後二度と来ないなと確信した。
映画が終わるとすぐにバスでサントリーホールに移動する。ヒルズとサントリーホールは微妙な距離があり、地下鉄の場合は相当回り道になってしまうのでバスが最も便利な移動手段らしい。30分もかからずにホールに到着する。今日ここで開催される読響のコンサートがそもそも東京までわざわざ飛んできた最大の理由。
読売日本交響楽団第562回定期演奏会
指揮=ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
ピアノ=ヴィクトリア・ポストニコワ
ショスタコーヴィチ:バレエ組曲「黄金時代」 作品22a
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 作品35
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 ホ短調 作品93
もう最初の音が出てきた時から驚く。私が以前に大阪で聞いた時の読響の音と全く違う。煌びやかで力強く分厚いサウンド。読響がこんな音を出せることに驚くと共に、指揮者が変わるだけでもこうも変化するものかと再認識した。しかもオケに対する支配力が半端でない。ホールに満ちあふれる緊張感の中で、グイグイとオケを引っ張っていく。交響曲第10番などは、最初から最後まで緊張感が切れることなく続くので、長くて難しい曲なのに眠気が吹っ飛ぶ怪演。
ピアノのポストニコワも抜群の表現力を見せていた。非常に濃密で情感の籠もった演奏であり、その迫力たるやさすがと言うべきか。この曲はちょうど昨日に関フィルのコンサートで聴いた直後だが、やはりピアニストの表現力では一段上を行っている。
コンサートは2時間半に及ぶ熱演だった。しかしわざわざ東京までやって来ただけの価値のあるすごい演奏だった。ロジェストヴェンスキーの健在ぶりをまざまざと思い知らされたコンサートだった。歩き方こそ大分遅くなっているが、2時間半を立ったままトレードマークの異常に長い指揮棒を振り回した続けた体力は、御年85歳とは思えないお達者ぶり。
コンサートが長かったおかげで京急蒲田に戻ってきた時には10時を回っていた。まだ夕食を摂っていないのだが、蒲田の町並みからすると開いている店ぐらいあるだろうと予想していたのだが・・・普通にほとんどの店が開いていた。そこで中華料理屋「ぱんだ」で「味噌ラーメン」と「チャーハン」を注文。以上で1240円。普通にガッツリ食える。やはり蒲田はなかなか良い町だ。ゴジラには派手に壊滅させられていたが。
夕食を摂ったのでホテルに急ぐ。ホテルの近くでは怪しいお姉ちゃんがどうやら客を物色中。私は「歩く道徳教科書」と言われるぐらいの品行方正な人間なのでお姉ちゃんには用事はない。まっすぐ前を向いてさっさとやり過ごす。
ホテルにチェックインすると、シャワーを浴びて明日に備えて眠ることにする。
☆☆☆☆☆
翌朝は5時過ぎに起床するとただちに荷物をまとめて6時になる前にホテルをチェックアウト、7時過ぎのスカイマークで戻って昼前には仕事場に・・・という予定だったのだが、いざ飛行機に乗ってから待たされる待たされる。羽田が悪天候とのことで滑走路が突然に変更された挙げ句に離陸の順番待ち。結局空を飛んでいたよりも地上を走っていた時間の方が長いのではないかというような状況に。おかげで仕事場入りがギリギリになって焦りまくる羽目になってしまったのである。
京都市響のコンサートも良かったし、関フィルのもそれ以上に良かった。そしてロジェヴェンの圧倒的な巨匠芸。コンサート的には非常に充実した遠征となったが、さすがに体にキツく、遠征の連チャンは私の体に確実にダメージを与え、この後は腰痛に苦しめられる羽目になったのである。体力の衰えがひどい・・・。
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