展覧会遠征 大阪編12
昨日滋賀まで出向いた直後だが、今日は所用で大阪まで出ることにする。ミナミまで出るとMIOで昼食。「プチグリルマルヨシ」で1日5食限定の表記のある「タンシチュー(2400円)」を頂く。
コクがあるのにクセのないデミグラスソースがなかなか。また厚手のタンが柔らかくてうまい。これは今まで食べたタンシチューの中でもかなり上位に入る代物。
遅めの昼食を終えたところで近くの美術館へ。これが大阪まで出てきた主目的。
「スター・ウォーズ展」あべのハルカス美術館で8/30まで
スター・ウォーズで使用された小道具の類いの展示に加えて、いわゆるイメージ画の類いを展示、スター・ウォーズの世界を紹介する展覧会。
絵については結構格好良いものが多く、スター・ウォーズの世界のイメージを広げるのに役に立つような作品が多い。小道具の類いは劇場映画のファンなら興味津々というところ。中には改めて間近で見ると意外にチャチイものがあったりするのに驚き。
芸術性云々という類いの展覧会ではないが、スター・ウォーズの世界が好きな者なら文句なく楽しめる内容。肩の力を抜いて軽く楽しめる。
なかなかに面白い展覧会であった。芸術というのとは少し違うが、たまにはこういうのもありか。
展覧会を一回りしたところで難波まで移動することにする。目的はここの映画館で「シンゴジラ」を鑑賞すること。
「シンゴジラ」
まさにゴジラ愛に満ちた映画であると感じられる。CGを駆使して繰り広げられる首都での攻防は圧巻の映像となっている。細部にこだわる庵野氏の特長が遺憾なく発揮されているところだ。首都の大破壊のシーンなどは、以前に彼が撮影した「巨神兵東京に現る」を彷彿とさせるところがあった。
なお庵野氏の最大の弱点は、細部にこだわりすぎて作品の全体が見えなくなることで、ストーリーをひねりすぎた挙げ句にまとめ損なうということが今まで多々見られたのだが、その点については本作ではストーリーが単純明快であることが幸いして、最後まで破綻の悪癖が現れる余地はない。
本作に関しては「ゴジランゲリオン」などという揶揄もあるが、確かに随所に渡ってエヴァンゲリオン的な部分が見られる。しかしそもそもエヴァンゲリオン自身が往年の特撮映画などの影響を濃厚に受けていることから、両者は鶏と卵のような関係でもある。なおもっとも端的にエヴァンゲリオンっぽさを感じるのが音楽であるが、そんな中で最終決戦のBGMにあえて伊福部のマーチを使用しているのはオールドファンならずとも思わず涙が出るところである。
ゴジラに対する対策チームが、各組織からかき集めた変わり者やオタクの集団というのは、いかにも庵野氏の周辺のスタッフを思わせてしまうのはニンマリすべきところか。なお一番格好の良い描き方をされていたのは自衛隊だろう。これは最強の自衛隊PRビデオになったかも知れない。かつては自衛隊の志願者の中に少なからぬ数の特撮マニアがいたというが、そういう事態がまた起こるかもしれない。
しかもそれだけ格好良い自衛隊の活躍を見せておきながら、お約束の「撤収!」になった後、最後の決戦に投入されるのが兵器ならぬ新幹線や建築重機というのも泣けるところ。いわゆる「最後の秘密兵器」の登場というお約束である。
ご都合主義その他の「お約束」を完全に踏まえて、現代の技術の粋を集めてゴジラを作りましたという映画。お見事と言わせてもらおう。
なかなかに面白い映画だった。ただ一言だけ言わせてもらいたい「エヴァンゲリオン完結編はどうなった!」。
映画を見終わったところで、帰る前に夕食を摂ることにする。難波の店は良く分からないので、結局は天王寺に戻って「KYK」でとんかつ定食を頂くという全く工夫のない結果になってしまった・・・。
夕食を終えるとこれで今日の予定は終了。さあ、明日からまた仕事だ・・・。
戻る