展覧会遠征 大阪ライブ編18
今回はいつもと様子が違って室内楽コンサートである。会場はあいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール。最寄り駅は北新地なので仕事が終わると新地に直行。駅近くのビルの地下で夕食を摂ることに。立ち寄ったのは「大阪トンテキ」。「トンテキ定食(820円)」を注文。
切れ目の入った厚手の豚肉に濃い味のソースがかかって出てくるB級テイストのあるメニュー。しかし味は見た目ほどしつこくなく、肉の旨味を引き出すうまいバランス。これは日常食としてありだ。さすがにサラリーマンの街のランチ系メニューは侮れない。
夕食を終えるとフェニックスホールへ移動。フェニックスホールは高層ビルの低層に入居した小型のホールである。
フェニックスホールは私には初めてのホールであるが、ステージと客席に境界がないのでまさにデュメイが手の届くところにいるという臨場感。会場全体に何とも言えない一体感があるので、それが音楽の雰囲気にも影響する。
スプリング・スペシャルコンサート
指揮&ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ
●モーツァルト:弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516
ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ
ヴァイオリン:岩谷 祐之
ヴィオラ:中島 悦子
ヴィオラ:山本 友資
チェロ:日野 俊介
●バーバー:弦楽のためのアダージョ 作品11
●チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
指揮:オーギュスタン・デュメイ
関西フィルハーモニー弦楽アンサンブル
関西フィルの弦楽セクションからのセレクションによる室内楽。最初の弦楽五重奏曲は各パートのトップ奏者をデュメイが引っ張る形での非常に密度の高い演奏。通常のオーケストラとはまた違う魅力が感じられた。
圧巻はチャイコフスキーの弦楽セレナーデ。密度が高くてしなやかな弦楽の美しいアンサンブルがホール全体に響き渡る心地よさ。デュメイの指揮の下、一糸乱れぬ演奏は関西フィルの弦楽セクションのレベルの向上を感じさせるものであった。
まさに室内楽を堪能したというところか。密度の高い音楽がまさに眼前で繰り広げられたというところで、心に残るところが非常に深かった。たまにはこういうのもありだな。
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