展覧会遠征 大阪ライブ編11

 

 今日は仕事終了後に急遽大阪まで移動、フェスティバルホールで開催されるバレンボイム指揮のベルリンシュターツカペレを聴きに行くことにした。


バレンボイム指揮ベルリンシュターツカペレ

 

指揮・ピアノ/ダニエル・バレンボイム

管弦楽/シュターツカペレ・ベルリン〜ベルリン国立歌劇場管弦楽団〜

 

曲目/モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466

   ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」WAB103

 

 一曲目はバレンボイムの弾き振りによるモーツァルトのピアノ協奏曲第20番。哀愁のこもった短調の曲・・・のはずなんだが、バレンボイムの演奏のあまりの明るさに面食らう。バレンボイムのピアノは溜めやら揺らしやらがあちこちにあり、非常に甘美な演奏。かなり戸惑うものの、これはこれで非常にも面白い。

 二曲目のブルックナーも同様に基本的に非常に明るい演奏である。ベルリンシュターツカペレの音色はどちらかと言えば渋くて精緻なものであるが、バレンボイムの指揮はあくまで明るくて明快なものである。だから重厚なゴッテリした味わいはないのであるが、軽妙で快活な爽快さがある。どちらかと言えばブルックナーがあまり好きな方でない私には、これがむしろ心地よかったりする。

 一言で表現すれば「ラテン系な演奏」とでも言うべきか。それをドイツの重厚なオケが行うことでバランスがとれていたように感じられた。これはこれでなかなかの名演。


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