岡山市立オリエント美術館
美術館規模 小
専用駐車場 無
アクセス方法
JR岡山駅から市電と徒歩
お勧めアクセス法
JRと市電を使うルート。岡山県立美術館のごく近所なので、両館をはしごするのも1つのパターン。
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展覧会レポート
「アッシリア・レリーフへの招待」 2004.7/8〜8/29
古代文明発祥の地であり、多くの国家が興亡を繰り広げてきたオリエントにおいて、紀元前10世紀から6世紀頃にかけて栄えたのがアッシリア帝国である。そのアッシリア帝国における信仰の対象であったと見られる有翼鷲頭精霊像などのレリーフを展示したのが本展覧会である。
クロハゲワシをモチーフにしたと思われる鷲頭の像は、アッシリアの文化の志向をうかがわせて興味深い。また木の文化である日本では記録などは木簡で出土するのに対し、この地域ではすべて粘土板であるというのは、さすがに石の文化の地域である。それにしても紀元前にこれだけ高い文化を形成していたとは、彼我の歴史の差をつくづく感じさせられる。
なおこの地域の遺跡にもイラク戦争による破壊が影を落としており、当展覧会でもそれを痛感させられる展示がある。太古の大国の文化に思いを馳せ、現在の大国の野蛮さを考えるのも価値あることであろう。
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