展覧会遠征 大阪ライブ編34

 

 今日は読響の2017年度の大阪公演の3日目。テミルカーノフが「新世界」をやるとのこと。

 

 仕事を早めに切り上げると大阪へ。会場に行く前に夕食を摂ろうと考えたが、腹の具合が悪い上に胃の具合も悪くて食欲がイマイチ。仕方ないので「そじ坊」「鴨南蛮そば」を一杯腹に入れてから会場へ移動する。

 

 フェスティバルホールは結構な入りである。関西でも読響は珍しさもあってか大入り。これだから読響大阪公演の会場がザ・シンフォニーホールからフェスティバルホールに変わったのであるが。

 


読売日本交響楽団第19回大阪定期演奏会

 

指揮=ユーリ・テミルカーノフ

ヴァイオリン=レティシア・モレノ

 

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63

ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界から」

 

 一曲目のグリンカは、初っ端からとんでもない快速ですっ飛ばすのに驚かされる。さすがに読響はこのテンポについていっているが、残念ながら付いていくのがやっとの感もないでもない。

 プロコのバイオリン協奏曲はなかなかにクセのある曲なのであるが、モレノのバイオリンは流暢ななかなかに聴かせる演奏である。ただ若干音色が細い感があり、もう少し力強さがあれば完璧なのだが。

 新世界はテミルカーノフらしいかなり仕掛けの多い演奏。いきなり高速で突っ走ったり、突然に速度を落としてじっくり鳴らしたりととにかく変化が激しい。さすがに読響はこれに対して破綻のない演奏を行っていたが、それでもやはり変化の激しさに若干の戸惑いのようなものは現れていたように思われた。


 テミルカーノフ、なかなかの曲者である。しかしロシアの新世界はなかなかに楽しませてくれた。またさすがに読響は技倆も高い。

 

 

戻る