展覧会遠征 大阪ライブ編31

 

 今日はハンガリー国立歌劇場のオペラを聴きに出かけた。

 

 昼前に家を出ると昼食は大丸のレストランフロアで。ビフカツ(1680円)を注文したが肉がイマイチ。やはり場所柄この価格ではまともなものは食べられないか。

 昼食を終えるとホールに移動する。ホール内は結構の入り。入場料もそれなりに高いのだが、日本にもこのチケットを買えるものが少なからずいるということか。ちなみに私は今回のチケットはかなり無理をして入手しているので、財政に大穴が空くことになってしまった。

 


ハンガリー国立歌劇場「ランメルモールのルチア」

 

指揮 ペーター・ヴァレントヴィッチ

演出 マーテー・サボー

 

ルチア エディタ・グルベローヴァ

エドガルド ペーテル・バルツォー

エンリーコ ゾルターン・ケレメン

ライモンド イシュトヴァーン・コヴァーチ

アルトゥーロ ゾルターン・メジェシ

アリーサ エーヴァ・ヴァールヘイ

ノルマンノ ゲルゲイ・ウーイヴァーリ

 

 ベルカントオペラの傑作と言われている作品を、ベルカントの女王・グルベローヴァが演じると言うだけで一番の話題であるが、まさにそのグルベローヴァの圧巻の歌唱を堪能するというのが目的であったような公演である。

 エドガルドのバルツォー、エンリーコのケレメンなどもそれぞれに聴かせどころがいろいろとあったのであるが、やはり圧倒的だったのはグルベローヴァ。既に70歳とのことなのであるが、そのソプラノは衰えるところを知らずといった印象。一番の見せ場である「狂乱の場」ではその素晴らしい歌唱で場内を唖然とさせてしまった。


 先日デヴィーアの「ノルマ」、そして今回グルベローヴァの「ルチア」と立て続けにソプラノの大物の凄い公演を見てしまった。オペラ新参者の私としてはこれはかなりの衝撃であった。いずれも結構大枚はたいたのであるが、その価値はあったというところである。もっともオペラを聴きに行くようになってから財政破綻に拍車がかかっており、これは頭が痛いところ。なお今回会場では、来年上演されるイタリア国立バーリ歌劇場による「トゥーランドット」の前売りが行われていた。私としても「トゥーランドット」は是非とも聴きたいのであるが、S席28000円というのはさすがに手が出ない。しかし売り場には長蛇の列で、この高額チケットがキャッシュでバンバン売れていたのには唖然。やはり基本的にオペラの観客は私とは少し違う世界の住人のようである。

 

 

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