展覧会遠征 京都編12

 

 金曜日には大阪でのライブだったが、日曜日には京都にライブで出かけることにした。

 

 午前中に家を出ると東山に直行。まずは美術館に立ち寄る予定だが、その前に昼食。「お食事処明日香」「ハモの天ぷら定食(1100円)」を頂く。やはり京都で夏と言えばハモである。ハモの身が柔らかくてうまい。

  

 昼食を終えると美術館に向かう。人気なのか結構客が来ている。


「光紡ぐ肌のルノワール」京都市美術館で6/5まで

  

 ルノワール展といえば東京でも開催中であるが、あちらは風景画などややマニアックな内容だったのに対し、こちらはルノアールと言った時に誰もが連想する色彩鮮やかな女性像が中心。誰が見ても美しいと感じる絵画が多いので敷居が低くて馴染みやすい展覧会である。

 表題に「光紡ぐ肌」と銘打っているが、確かに改めてルノワールの絵を見ると肌が輝いているように見え、青やら赤やらかなり細かくいろいろな色を使用しているのが分かる。ルノワールは最終的には印象派の光煌めく表現を女性の肌に適用したということになるのだろう。


 まだコンサートの開場時間まで余裕があるので向かいの美術館にも立ち寄ることにする。

 


「オーダーメイド」京都国立近代美術館で5/22まで

  

 コレクションをテーマに基づいて並べたという展覧会。展示コレクションは現代アートに属する作品が多い。

 展示作の中にはいわゆるデュシャンの便器なんかも含むのだが、何を今更感のある作品も少なくない。私自身がここの美術館の所蔵作品はもう既に結構見ているのと、そもそも現代アートにはほとんど興味がないことなどから、今ひとつ面白味を感じられない内容であった。


 そろそろ時間であるのでホールへ移動する。

 


第601回定期演奏会

 

サッシャ・ゲッツェル(指揮)

ワルター・アウアー(フルート)

京都市交響楽団

 

ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲

モーツァルト:フルート協奏曲第1番ト長調K.313(285c)

バルトーク:バレエ組曲「中国の不思議な役人」op.19

ラヴェル:ラ・ヴァルス

 

 なかなかに躍動感のある演奏である。一曲目からかなり快活な演奏で音色が非常に明るい。

 バルトークについては現代調の音楽なのであまり私の得意なところではないが、京響の華々しい音色でかなり救われていた感じがある。ラ・ヴァルスはまさにラヴェルの華々しいオーケストレーションをそのままに展開したキラキラとしたサウンドとなっていた。やはり京響はうまいということを再認識した次第。


 コンサートを終えると「星乃珈琲」で一服してから帰宅と相成ったのである。

  

 

 

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