展覧会遠征 大阪ライブ編7

 

 先週、いずみホールまで関西フィルのライブを聴きに行ったところだが、今週もまたデュメイ指揮の関西フィルのライブに繰り出すことにした。今回は舞台はザ・シンフォニーホールだ。

 

 仕事を早めに終えると福島まで移動。ライブ開始前に夕食を済ませることにする。明日は健康診断があるので腹にドカンと溜まる物は食べられない。そばにすることにする。立ち寄ったのは以前にも訪れたことのある「そばよし庵」。以前にせいろ蒸しが今ひとつだった記憶があるので、「辛み大根ざるそばセット」「ハモの天ぷら」を注文する。

 辛み大根は薬味としてかなり強い。たれにごまが入るので私の好みよりはややそばつゆがこってり系になる。ここはそばも結構コクがある系なので全体的にややしつこめ。ハモの天ぷらはうまい。以上で支払いが2235円。まあこんなものか。

  

 夕食を終えるとホールに入場する。場内は結構観客がいる。私の席は中央やや後方。まずまずの席である。


関西フィルハーモニー管弦楽団第268回定期演奏会

 

[指揮]オーギュスタン・デュメイ(関西フィル音楽監督)

[ヴァイオリン]エリーナ・ブクサ

[管弦楽]関西フィルハーモニー管弦楽団

 

プロコフィエフ:古典交響曲 op.25

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26

ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88

 

 第一曲目はプロコフィエフによるオマージュ作品。軽妙でシンプルな旋律はまさに古典派の交響曲を連想させるが、よく聴いているとその響きには微妙に現代音楽的ニュアンスが入り込んでいるという作品。デュメイが鍛えた関西フィルの弦楽セクションが活躍しているが、やや管がヒステリックに響くのが気になるところ。

 第二曲目はバイオリン協奏曲の名曲の一つ。ブクサのソロはテクニックと言い申し分ない。ただ驚いたのは、私はこの曲をやや哀愁を帯びたメロディの曲と認識していたのだが、この演奏では底抜けに明るい曲に聞こえたこと。こういう演奏もありだと思うが、個人的にはやや違和感を持った。またこの曲においても管の響きにはやや硬さを感じた。

 最終曲はこれがいわゆるデュメイ節とでも言うものだろうか。彼の独自解釈が炸裂した演奏。音圧の高い弦を中心にガッチリと組み上げたパワーある演奏である。ただそのせいで、このドボルザークのスラブ色満載の交響曲がまるでベートーベンかブラームスの交響曲のように響く。ここのところチェコのオケのスラブ色全開炸裂のドボルザークを聞き慣れていたせいか、あまりの違和感に戸惑うことかなり。演奏自体は名演と言って良いレベルのものなのであるが、このスラブ色0のドボルザークはどう評価するべきか。正直言って私には判断しがたい。


 いろいろと驚かされる演奏であった。やはりこのデュメイと関西フィルの組み合わせは今後も要注目である。

 

 

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