展覧会遠征 姫路・西宮編

 

 この週末は山城巡りを考えていたのだが、土曜日は雨との予報。そこで急遽予定を変更して美術館とライブが中心の予定に切り替えた。

 

 姫路駅に降り立つ。今日はホールによる関係で車ではなくて電車を利用である。姫路の美術館訪問時には大抵は車を使用していたから(ただしあの美術館は駐車料金が馬鹿高いのが悩みの種)、姫路駅前に降り立つのはかなり久しぶりである。以前から進められていた工事が終了し、姫路駅前は一新されている。また正面に見える姫路城も平成の大修理が終了して、まもなくグランドオープンとか。以前設置されていたクレーン等が撤去されている。また「白すぎ城」と揶揄された姿も、以前に比べるとやや落ち着いてきた。

新装なった姫路駅と駅前

 それにしてもやはり久しぶりに歩くと、駅から美術館までは嫌な距離がある。また駅前は無駄に歩道が広くなっている印象。やはり私が市長ならここに路面電車を通すところだ。それも同じ通すなら姫路駅の南までつないだ方が良いから、姫路駅の工事の際にそれも織り込んだところなのだが・・・。どうもこの町は「世界遺産の国際観光都市」などと名乗っている割には、そういう大局的判断やビジョンが欠けている。

 私ならこの歩道に路面を通す

 姫路城は天守だけでなく、実は市内にはかつての遺構が結構残っている。大手通を横切るように唐突に石垣が現れるのだが、この手前の道路は恐らくかつては外堀だろう。こういうものまで残っているところが世界遺産たる所以なのだが。

市街に残る石垣

 姫路城内を横切って美術館へ向かう。やはりいつ見てもこの城は絵になる。


「生誕150年記念 竹内栖鳳展(後期)」姫路市立美術館で3/29まで

 先日訪問した展覧会だが、後期展示になって数点の入れ替えがあったので再訪した。後期展示の中では「尉と姥図」や「波濤千鳥図」の流麗な線がなかなか。また「猿乗駒」などの動物絡みの小品が笑いを取る。改めて見てもやはり鳴き声まで聞こえてきそうな動物の生々しい描写は圧巻である。


 前期の展示で圧倒されたのであえて後期も鑑賞に来たのだが、やはり圧倒的という印象を受けた。やはり伊達に巨匠と言われてはいない。

 

 美術館見学後は駅まで戻って昼食にする。歩いて戻るのもしんどいので、観光用ループバスに乗車する。このバスの存在はマイナーなのか、なぜか乗客はあまりいない。だからバスなんかよりも路面電車の方が正解なのである。

観光用ループバスとその車内

 わざわざ電車の来たのだから、やはり電車で来ないと使いにくい店を選びたい。昼食は駅内の飲食店街のはずれの方にある立ち食い寿司屋「魚路(トトロ)」で摂ることにする。私が到着した時には店の前に待ち客がいる状態。しばし待たされることになる。

 20分弱待ってようやく入店。注文したのは「特上寿司セット」「鯛」「ネギトロ巻き」。特上セットはさすがに豪華。ネタは申し分ない。ただ好みを言えば斜里が少々固くてパサついている感がある。

  

 以上で支払いは2127円。驚異のCPと言うべきだろう。本格的な寿司をこの価格で食べれるのは驚きで、行列が出来るのも頷ける。なお今回は奮発して特上セットにしたが、これを上セットやお気軽セットにするとさらにCPは高くなる。同じ予算で回転寿司などに行けば、確かに腹一杯には食べれるだろうが後で胸が悪くなるのは確実である。

 

 昼食を済ませるとここから長距離移動で西宮に向かう。確かに距離は長いが、JRの新快速と阪急の特急を乗り継げば1時間ちょっとである。向かうのは前回にも訪れた兵庫県立芸術文化センター。ここの小ホール(神戸女学院ホール)で開催されるPACの室内オケのコンサートチケットを予約している。

 


PACチェンバーオーケストラ with ナビル・シェハタ

 

指揮・コントラバス ナビル・シェハタ

管弦楽 兵庫芸術文化センター管弦楽団

曲目

ホフマイスター:独奏コントラバスとヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための四重奏曲 第2番

ニーノ・ロータ:コントラバスと管弦楽のためのディヴェルティメント

W.A.モーツァルト:交響曲 第39番 変ホ長調 K.543

 

 コントラバス奏者と指揮者でナビル・シェハタが縦横無尽の活躍をするコンサート。一曲目は弦楽四重奏。通常の弦楽四重奏はヴァイオリン×2+ヴィオラ+チェロだが、ヴァイオリンの代わりにコントラバスが加わっているパターン。ナビル・シェハタのコントラバスは変化自在。コントラバスがこんな高音を出せるなど、恥ずかしながら私は全く知らなかった。というか、そもそも今までコントラバスのソロなんて聞いたことがない。

 二曲目は管弦楽が加わってのコントラバス協奏曲といったところ。作曲家のニーノ・ロータは20世紀の人物らしいが、その割には曲調は普通にバロックのように聞こえる。コントラバスの技がかなり際立つ曲。

 三曲目はオーソドックスなモーツァルト。ナビル・シェハタの指揮は特に奇をてらうではなく、オーソドックスにまとめているという印象。ただし決して無機質な音楽ではなくて情感はこもっている。


 コントラバスの協奏曲は初めて聴いた。何にしろ今回の最大のインパクトは「コントラバスってこういう音がするんだ」ということ。音域の広さもさることながら、音量の豊かさにも圧倒された。もっともこれもナビル・シェハタの技があってこそなんだろうが。なおPACのオケについては、管楽器よりも弦楽器の方がレベルが高い印象を受けた。荒削りではあるが勢いのあるオケである。

 

 小ホールはすり鉢状に深く、天井もかなり高いホール。音響的には先日の大ホールよりもこちらの方が良い印象。客席とステージが近いのは室内楽向き。

 なおアンコールはモーツァルト「フィガロの結婚」。これがなかなか乗りが良くて楽しめた。

 

 これで今日の予定は終了。雨の中を帰途についたのである。

 

 

 

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