ウッドワン美術館

 

建物自体はシンプルです。

公式HP

美術館規模 

専用駐車場 

アクセス方法

 広島からバスで1時間半

お勧めアクセス法

 山の中のスキー場。事実上、車で行くしか方法がないです。

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展覧会レポート

 

「開館10周年記念展」 2006.9/26〜12/17

 この美術館の収蔵品を展示した展覧会であるが、今回の目玉は当美術館が去年入手したルノワールの「婦人習作」と「花かごを持つ女」。いずれもサクッと描いた小品であるが、ルノワールのタッチがはっきりしていて面白い。ルノワールの肖像画は肌によく青色を使用するのであるが、サクッと描いている分、その青色がよく目立つといった印象。それにも関わらず、不自然には感じないところがこの画家のすごいところ。なお個人的には、同時に展示されていた「オレンジを持つ少女」よりも、こちらの2品の方がよりルノワールらしい印象を受けた。

 今回はこのルノワール以外にも黒田清輝の作品など、当美術館の代表作を展示すると共に、本館では富士、花、魚と言ったように題材別に作品を集めてコレクション展示を行っていた。こちら方も玉石混淆というか、百家争鳴というかで各人各様の表現が楽しませてくれる。

 

「近代日本絵画 収蔵名品展−冬季-」 2005.12/20〜4/2

 ウッドワン美術館とは旧名を住建美術館といい、木材メーカーである住建産業が設立した美術館であるが、住建産業の社名変更に伴い美術館の方も改名した。美術館がある吉和村地区は一大スキーリゾートとなっており、そのリゾート施設内に位置しているのがこの美術館である。収蔵品は今回メインとなっている近代日本絵画以外に、マイセン磁器、ガレなどのガラス作品、中国磁器、薩摩焼などがあり、マイセン磁器とガラス作品は別館に展示されている。

 さて近代日本絵画であるが、悪く言えばポリシーがない、よく言えば実に多彩なコレクションである。典型的な日本画から、洋画、現代絵画までが混在しており、作家も有名無名ごった煮といった印象である。個人的には洋画よりも日本画の方に面白い作品が多いように思われた。

 また別館のマイセン館の方は、絢爛豪華で派手派手なマイセン磁器の作品やこれまたいかにもガレらしいガラス作品が単純に目を楽しませてくれる。リゾートがてらに気軽に楽しむには、この別館の方が適しているようである。

 

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